『認知科学から関節拘縮を改善していくアプローチ』
身体全体へ支持と固定を入力し、重力と抗反撥に拮抗させるポジショニングBL_UE。
その効果は、認知科学、脳神経科学の各理論を具現化する結果を導いていた。
(2019年 東京都作業療法学会にて発表)
低反撥マットレスを数枚重ねてポジショニングを行うことで、身体質量と重力が拮抗し筋緊張が安定し、関節拘縮の変化と長時間持続する臨床研究が発表されました。ニュートン物理学、第三法則、作用-反作用の法則の、反作用を限りなく小さくするという、微小重力相対性理論の仮説を実証した結果でこの環境をRehabilitation & Engineering Design -R.E.D.-とし、2010年より研究が開始されました。
同環境は低反撥マットレスの沈み込み特性が身体全体を包み込み、微小重力でありながら感覚入力ができる特性があります。これが維持期、慢性期の関節拘縮を改善させる要因と考えられ研究が進んでいます。
この研究とは正反対に、身体を包み込む感覚入力をビーズクッションで型を採り全身を固定するような環境にすると、同様の筋緊張の改善と高次脳機能への変化が確認されました。
この結果は、認知科学分野、脳神経科学分野の理論を実証する結果につながります。
今回はこの現象をご紹介し、仮説を究明します。
<プログラム>
■研究及び臨床実績と理論編
重力をコントロールし低反撥ではなく高反撥で強い感覚入力を行う。このポジショニングを行うことで、異常筋緊張に変化が起こり、姿勢、動作、ADLに影響した研究結果と具体的な症例と共にご紹介します。
● 長期療養生活者の筋緊張の緩和と関節拘縮の変化
● 慢性閉塞性肺疾患患者の身体機能変化とバイタルの安定
● 理論の説明
<講 師> 青木將剛(作業療法士)
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